Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

かげろうざ

陽炎座

泉 鏡花

Lesen Sie 陽炎座 (かげろうざ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.381 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

を笑ったので、どっというのが、一つ、町を越した空屋の裏あたりに響いて、壁を隔てて聞くようにぼやけて寂しい。

「東西、東西。」

青月代が、例の色身に白い、膨りした童顔を真正面に舞台に出て、猫が耳を撫でる……トいった風で、手を挙げて、見物を制しながら、おでんと書いた角行燈をひょいと廻して、ト立直して裏を見せると、かねて用意がしてあった……その一小間が藍を濃く真青に塗ってあった。

行燈が化けると云った、これが、かがみのつもりでもあろう、が、上を蔽うた黒布の下に、色が沈んで、際立って、ちょうど、間近な縁台の、美しい女と向合せに据えたので、雪なす面に影を投げて、媚かしくも凄くも見える。

青月代は飜然と潜った。

それまでは、どれもこれも、吹矢に当って、バッタリと細工ものが顕れる形に、幕へ出入りのひょっこらさ加減、絵に描いた、小松葺、大きな蛤十ばかり一所に転げて出そうであったが。

舞台に姿見の蒼い時よ。

はじめて、白玉のごとき姿を顕す……一人の立女形、撫肩しなりと脛をしめつつ褄を取った状に、内端に可愛らしい足を運んで出た。糸も掛けない素の白身、雪の練糸を繰るように、しなやかなものである。