Japanische Klassiker mit Furigana
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せつれいぞくき
雪霊続記
泉 鏡花
Lesen Sie 雪霊続記 (せつれいぞくき) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 6.120 Zeichen · 13 Bildschirme
「大雪の降る夜など、町の路が絶えますと、三日も四日も私一人――」
三年以前に逢った時、……お米さんが言ったのです。
……………………
「路の絶える。大雪の夜。」
お米さんが、あの虎杖の里の、この吹雪に……
「……ただ一人。」――
私は決然として、身ごしらえをしたのであります。
「電報を――」
と言って、旅宿を出ました。
実はなくなりました父が、その危篤の時、東京から帰りますのに、(タダイマココマデキマシタ)とこの町から発信した……偶とそれを口実に――時間は遅くはありませんが、目口もあかない、この吹雪に、何と言って外へ出ようと、放火か強盗、人殺に疑われはしまいかと危むまでに、さんざん思い惑ったあとです。
ころ柿のような髪を結った霜げた女中が、雑炊でもするのでしょう――土間で大釜の下を焚いていました。番頭は帳場に青い顔をしていました。が、無論、自分たちがその使に出ようとは怪我にも言わないのでありました。
二
「どうなるのだろう……とにかくこれは尋常事じゃない。」
私は幾度となく雪に転び、風に倒れながら思ったのであります。
「天狗の為す業だ、――魔の業だ。