Japanische Klassiker mit Furigana
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うんぜんだけ
雲仙岳
菊池 幽芳
Lesen Sie 雲仙岳 (うんぜんだけ) von 菊池 幽芳 (きくちゆうほう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.192 Zeichen · 43 Bildschirme
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見上げるとさながら長蛇のごとく谷を縫って、普賢の絶頂を目がけ走り上っているこの新熔岩流の尽頭からは、また黒褐色の一段と深い古焼、即ち明暦三年の熔岩流がこれまた七、八町の間、急峻な傾斜面を見せて接続しており、古焼新焼と相聯繋して、左右の濃い蒼翠の間を蜿蜒として爬行し、さながらそこに巨巌の行進曲を奏でている様に見える。それは実に驚くべき壮観といわねばなるまい。
けれども更に私の眼を驚喜せしめたものは、熔岩流の間に育くまれたところの自然の美しさであった。この熔岩流の中へ来て見ると熔岩の集団はいよいよ生々しいどころではなく、同じ安山岩であっても、角閃石に多くの黒雲母を雑えた、また構成の比較的脆弱なもので、殊に凝灰岩をもまじえているので、風化浸蝕作用は案外早く行われ、岩石という岩石は悉く蘚苔をつけていないものはないのである。またこれらの岩石には蘚苔の外に一ツ葉が群生し、豆つたや木蔓がまつわり、はぜ、ひめうつぎ、丸葉うつぎ、小松などが石付となってひねており、殊につつじは最も夥しく岩石の間に点綴し、高く延びずに這うように茂っている。また小松や小灌木の枝には「さるおがせ」