Japanische Klassiker mit Furigana
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らいほうとうものがたり
雷峯塔物語
田中 貢太郎
Lesen Sie 雷峯塔物語 (らいほうとうものがたり) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 22.606 Zeichen · 45 Bildschirme
そして、白娘子の顔をじっと見た。
「この妖怪、わしは五雷天心正法を知っておるぞ、わしのこの符水を飲んでみるか、正体がすぐ現われるが」
白娘子は嘲るように笑った。
「ちょうどいい、ここに皆さんが見ていらっしゃる、私が怪しい者で、お前さんの符水がほんとうに利いて、私の正体が現われるというなら飲みましょうよ、さあください、飲みますよ」
「よし飲め、飲んでみよ」
道人は盃に入れた水を白娘子の前へ出した。白娘子はそれを一息に飲んで盃を返して笑った。
「さあ、そろそろ正体が現われるのでしょうよ」
許宣をはじめ傍にいた者は、またたきもせずに白娘子の顔を見ていたが、依然としてすこしも変らなかった。
「さあ、妖道士、どこに怪しい証拠がある、どこが私が怪しいのだ」
道人は眼を瞠って呆れていた。
「つまらんことを言って、夫婦の間をさこうとするのは、けしからんじゃありませんか、私がこれから懲らしてあげる」
白娘子はそう言って口の裏で何か言って唱えた。と、かの道人は者があって彼を縄で縛るように見えたが、やがて足が地を離れて空にあがった。
「これでいい、これでいい」
そう言って白娘子が口から気を吐くと道人の体は地の上に落ちた。