Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あおいめがね

青い眼鏡

野村 胡堂

Lesen Sie 青い眼鏡 (あおいめがね) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.201 Zeichen · 24 Bildschirme

Aozora Bunko

「私が大谷千尋の変装を見破ったと同じ様に、向うでも私の変装を見破って居るのです。今晩も現に、大谷千尋に相違ないと思う男と、花房一郎は大谷千尋を捕えることが出来るか出来ないかと言う事で大変な議論をしました」

「フーム、それは面白い」

「いや部長、あまり面白くはありません、花房一郎が警視庁に奉職してから、こんなに犯人に愚弄された事はありません、兎に角大谷千尋という人間は、世にも恐るべき兇賊です」

「それを何んとかして逮捕しなければならない、三ヶ月の間に銀行を三つも襲撃し、人間も六人もあやめて居る、――世間は囂々として我々当局者を攻撃して居る有様だ。どんな事をしても、この数日中に大谷千尋を逮捕し、法の俎上に上せなければ私は腹でも切らなければならない。あれ程大仕掛けな悪事を働いて少しも証跡を遺さないと言うのも不思議だが、現場へ大谷千尋と署名して来るというのも不思議だ、そんな悪漢は活動写真にだけしか、出ないものと思い込んで居たのは私の浅見であったよ」

「部長、そう仰しゃられると、面目次第もありません、どうぞ、もう一週間、イヤ、せめて三日だけ猶予して下さい――」

「オ、電話じゃないか花房君」