Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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わたしのしごと しょうこうのしごと

青帛の仙女

上村 松園

Lesen Sie 青帛の仙女 (わたしのしごと しょうこうのしごと) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.693 Zeichen · 68 Bildschirme

Aozora Bunko

古い記憶を辿って

その頃の絵は今日のように濃彩のものがなくて、いずれもうすいものでした。ちょうど春挙さんの海浜に童子のいる絵の出た頃です。そのころは、それで普通のようにおもっていたのでした。今日のは、何だか、そのころからみるとずっと絵がごつくなっているとおもいます。

〈法塵一掃〉は墨絵で、坊さんの顔などは、うすい代赭で描かれていました。尤も顔の仕上げばかりではなしに、一体にうすい絵でした。この作品が出品された年は、ちょうど栖鳳先生が、西洋から帰られた年でして、獅子の図が出品されました。その時分に屏風などが出ていましたが、しかしまたとても今日の展覧会などに出品されそうもないような小さな作品も出ていました。寸法に標準というものがまるでなかったのでした。

私が二十五、六か七、八歳頃、森寛斎翁はなくなられましたが、その頃の春挙さんには、私もよくおめにかかっていました。塾がちがったものですから、これと言って、まとまったお話もうかがった事もありませんでしたし、ゆっくりおめにかかるというような機会もありませんでしたが、その頃、お若い内から春挙さんは、すっくりした、いかにも書生肌の大変話ずきの人でした。