Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのしごと しょうこうのしごと
青帛の仙女
上村 松園
Lesen Sie 青帛の仙女 (わたしのしごと しょうこうのしごと) von 上村 松園 (うえむらしょうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 28.693 Zeichen · 68 Bildschirme
そこで参考品を探すのに非常に苦心をしました。博物館に行ったり、神社仏閣に風俗の絵巻物があると聞いては紹介状を貰って、のこのこ出掛けて行きました。殊に祇園祭には京都中の家々が競うて秘蔵の屏風、絵巻や掛軸などを、陳列しますからこの機会を逃さず、写生帖を持って美しく着飾って歩いている人達の間を小走りに通りぬけて、次から次へ写してゆきました。塾生の間に松園の写生帖と言って評判が立ったのは、この時です。
京都では、美人画をやり始めたのは私が最初でしょう。然し今日に至るまでには種々の苦労がありました。私が展覧会で優秀賞を貰うと、塾の仲間の人達が、嫉妬で私の絵具や絵具皿や大事な縮図本を隠したりしました。
明治三十七年の事です、〈遊女亀遊の図〉を、京都の展覧会に出した事がありました。ある日会場で、何者とも知れず亀遊の顔を鉛筆のようなもので、めちゃくちゃによごしてしまったという事もありました。
この様に口惜しいことやら、悲しい事やら幾つあったか知れません。幾つも幾つも、そういう難関を突破して来て、今すべてが、打って一丸となって、それが悉く芸術に浄化せられて筆を持てば、真に念頭に塵一つとどめず絵三昧の境地に入れます。