Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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せいしゅんのいきのあと

青春の息の痕

倉田 百三

Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

妹が今朝謙さんの「朝」を送ってくれました。文展の絵はがきなど見ながら、東京の様子をしのんでいます。早くあなたがたにもお目にかかりたいものですね、大切になさいませ。

(久保正夫氏宛 十月三十日。庄原より)

お絹さんとのトラブル

庄原を出発してから一度も便りをいたしませぬゆえ、私の身の上を案じていて下さいますことと存じます。その間に私にはまた事件が生じました。私は今夜から鹿ヶ谷の一燈園に入って修業する決心になりました。その間の経過をお通知いたします。

私は庄原を出て広島の親戚に二日泊り、翌日尾道に来る途中糸崎という海岸の漁師町のとある宿屋でお絹さんに会いました。そして今の私のあくがれを語りました。その語らいはどうしても悲しいものにならずにいられるはずはありません。彼女はいく度もいく度も泣きました。そして私も何ともいたし方はありませんでした。彼女は別れを惜しんでなかなか帰ろうとはいたしません。私も無理に帰す勇気もありませんでした。病院の方は二、三日暇をもらって出たのだからかまわないというものですから、ついに糸崎で三日泊りました。四日目の朝もはやどうしても帰れと私は強く主張しました。