Japanische Klassiker mit Furigana
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せいしゅんのいきのあと
青春の息の痕
倉田 百三
Lesen Sie 青春の息の痕 (せいしゅんのいきのあと) von 倉田 百三 (くらたひゃくぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.338 Zeichen · 254 Bildschirme
しかし私にとっては、マリアのように優しいことも、サボナローラのように裂帛的であることも、ひとしくこれ神学的態度のあらわれなのである。そしていずれにせよ、私はいかなる場合にも、彼の「よきサマリヤ人」のよき意志を共存者に対して失うことを自らに許さぬであろう。その点においては、集中の一つの手紙にあるように、「人生を呪いますまい。みんなみんな幸福に暮らして下さい」これが私の真意である、たとい今となっては、そのように感傷的な表現を好まぬとはいえ。なお手紙の見出しは出版社の促しに由るものである。
一九三八年一一月一七日
倉田百三
大正三年(一九一四)
退学直後
あなたはどんな正月をしましたか。私には色も香もない正月が訪れました。東京から下って来た妹と語る言葉さえ少なく、静粛な平和な初春を迎えました。六日の一夜風の寒い神戸駅から淋しそうにして妹が立ってからはまた急に淋しくなりました。しかし私は淋しさにはなれてるから、もうその翌朝には、机の上でコトコトと薬の世話をしたり、マントを着て病院へ通ったりしました。病院は松林に囲まれて小高い丘の上の清楚な白塗りの建物です。