Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しょくよく

食慾

豊島 与志雄

Lesen Sie 食慾 (しょくよく) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.672 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

木村さんて、そういう人なんです。何となく弱々しい、夢の多い、感情のデリケートな方でした。そして子供が嫌いでした。子供を相手にしていると、神経を不自然に使わせられる、と仰言っていました。そして、あたりの別荘には大抵子供連れの人たちばかりでしたし、御自分は一人で旅館に泊っていられたものですから、退屈なさると、よく私達のところへ遊びに来られました。

私は知らず識らず、野口と木村さんとを比較して考えることもありました。そして心易い気持から、野口の側で感ずる気詰りなことどもを打明けることもありました。「それは、あなたが、御主人の仕事をよく理解していられないからではありませんでしょうか。」と木村さんは云いました。おう、男の人って、どうしてこう、仕事仕事……と、そればかりを大事にするんでしょう。第一、野口に、どんな仕事があるのでしょう。私立大学の先生で、歴史や文化や語学の勉強……それも仕事にはちがいありませんけれど……この点については、私は、野口に近い考えを持っております。「夫婦の愛は、良人の仕事に対する理解の上に立てなければならないというのは、ばかげた考えだ。