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Japanische Klassiker mit Furigana

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しゃべりすぎる

饒舌りすぎる

山本 周五郎

Lesen Sie 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

「帰るまえに道場へ来てくれ」と十太夫はどなった、「ちょっと相手をしてもらいたいんだ、いいな」

土田は眼で返辞をし、十太夫は走り去ろうとしたが、その役部屋にいる若侍の一人を認めると、部屋じゅうに鳴り響くような声で咎めた。このごろ稽古を怠けている、そんなことでは上達しないぞ、どうして道場へ来ないんだ、とたたみかけるように云った。その若侍は赤くなった顔を机の上へ貼りつくほど伏せ、口の中でなにやら答えながら、さもいそがしそうに筆を動かしていた。

「またそうぞうしくなるようだな」加地頭取が襖を大きくあけ、土田の側へ来て、机の上を眺めながら云った、「道場へゆくんならもう片づけるがいいでしょう、済んだ分だけ受け取りますから」

「いまお届け致します」と土田は答えた。

道場には十太夫と安川だけで、ほかには誰もいなかった。十太夫の脇に道具が置いてあり、土田正三郎を見るなり、待ちかねたように面籠手をつけ始めた。

「今日はおれが受ける」と十太夫は云った、「土田が打ちをやってくれ」

土田は十太夫を見た。

「文句を云うな」と十太夫は面の中からどなった、「そっちで打ちを入れるんだ、遠慮はいらない、おれを粉砕するつもりでやってくれ」