Japanische Klassiker mit Furigana
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しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
Lesen Sie 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 55 Bildschirme
躯をやわらかくしたいというのが目的で、べつに剣術修業という意味ではなく、一と汗かくとやめてしまう。以前ならそこで「一杯やりにいこう」という段取になるのだが、そうはせず、まっすぐにお互いが帰宅する、という状態が続いたのである、――大多数の例では、これがそのまま自然のなりゆきというかたちになるであろう、生活が変れば人間の感情も変るものだ。はかないと云えばはかないだろうが、十太夫と土田の場合はそうはならなかった。かれらが結婚した年の冬にかかるころから、いつとはなしにまた接近しはじめたのである。いつそれが始まったかはわからない、或る日、十太夫が「今日は一杯やろう」と云いだし、それから五日おき、三日おきに飲み、いっしょに稽古をしたあと、道場で話しこむというぐあいだった。そうして、周囲の人たちがそれと気づいたときには、二人はまったく以前の二人になっていたのであった。
「土田は酒が弱くなったな」と十太夫が云った、「もう酔ったようじゃないか」
十月下旬のかなり強い風の吹いている夕刻、袖町という横丁にある「よし野」の店で、二人はつけ板に向って腰を掛けていた。台を隔てて主人の留吉と女房のおいせがいる。