Japanische Klassiker mit Furigana
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しゃべりすぎる
饒舌りすぎる
山本 周五郎
Lesen Sie 饒舌りすぎる (しゃべりすぎる) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.957 Zeichen · 55 Bildschirme
「どこの藩だか、なんという名の侍か忘れたがね」と土田は語った、「役目が勘定方だったことは慥かだ、或るときその役所で五十両という現金がなくなった、どうしたのかわからない、役部屋の者に嫌疑がかかり、厳重な吟味が行われたが、それでも金は出てこないし、盗まれたのか紛失したのかもわからなかった、そんなことはよくあるものさね」
「肝心な話になると」十太夫はいらいらして云った、「土田のお饒舌りはちっとも進まなくなる、それからどうしたんだ」
「その事は解決のつかないまま、結局うやむやに終ってしまった、ところが」と土田は一と口酒を啜ってから云った、「――ところが無解決のまま吟味が終ったあとで、たれ某という一人の侍が辞任を願い出た、こんな疑いを受け、吟味取調べをされた以上、この役にとどまるわけにはまいらない、それでは自分の良心がゆるさない、そう主張してゆずらず、やむなく役替えになった、つまり当人の主張がいれられたわけなんだな、まことに出処進退のいさぎよい男だといわれたそうだが、暫く経つと妙な噂が弘まった、――彼はなぜ辞任したのか、ということだね、吟味取調べを受けた者は、ほかにも大勢いる、彼だけが疑われたわけではない、それであるのに、彼一人だけがその役所を去ったのはなぜだ、かえりみてやましいことがあったんじゃないか、その役所にとどまっ