Japanische Klassiker mit Furigana
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だばとひゃくしょう
駄馬と百姓
小川 未明
Lesen Sie 駄馬と百姓 (だばとひゃくしょう) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 2.203 Zeichen · 5 Bildschirme
そのとき、乙の百姓は、つくづくと甲の馬をながめていましたが、
「おまえさんの馬は、なかなかいい馬ですね。」といいました。
甲の百姓は、内心恥ずかしく思っていたところですから、こういわれましたので、顔の色が赤くなりました。
「いくら、おまえさんの馬がりっぱでも、そうばかにするものでありませんよ。」と、甲の百姓はいいました。
すると、乙の百姓は驚いて、
「いえ、私は、けっしてそんな意味でいったのでありません。平常から、あなたの馬を感心していましたので、そういったのです。私の馬が、なにいいことがありましょう。まったく、私の手には、もてあましているのです。あなたさえよろしければ、いつでも換えてさしあげますよ。」といいました。
甲の百姓は「いつでも換えてやる。」と、乙の百姓がいいましたので、はじめて、彼が、ほんとうに自分の馬をほめていることがわかったのであります。そして、なに、よく働くも、働かないも、使い方ひとつだ、と甲の百姓は思いました。自分の馬がいいのでない、俺が、うまく馬をだまして使うからだ。もし俺にこの乙の上等の馬を持たしたなら、この馬より幾倍よく馴らすかしれない。