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Japanische Klassiker mit Furigana

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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ

魯山人書論

北大路 魯山人

Lesen Sie 魯山人書論 (かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.639 Zeichen · 175 Bildschirme

Aozora Bunko

公は手習いはおそらくあまりしなかったんだろう。もっとも、しないといっても育ちが育ちだから、まあ普通の意味での手習い位は幼少時代したには違いない。若い頃の字には相当技巧のあるものを見る。が、それにしても技巧に囚われるようなことはなく、すこぶるのん気に、飄々として風に吹かれているようなすずしい顔をした字を書いている。

これがいわゆる十六代様の貫禄とでもいうのか、血統から来る天稟の持つ力である、家柄とか、血統とかいうものの持つ内容であろう。公の字がポカンとしていて、少しもこせつかず鈍感であって、その鈍感のために、筆法、あるいは書風などという些細な興味に囚われることなく、自然利得のみを収入にして名を成している観があるのである。

それだけに、そのよさが筆法、書体などのみを的に書道を見る凡眼には分らない。枢密顧問官の夫人が、お手が悪いと気の毒がったり、趣味家である大会社の社長が二人も揃って否定したりしているのは、そのためである。だが、そこはまた妙なもので、これを他のいわゆる世俗の能書と一緒にして並べてみせると、その内容の力が自ずとわかるものである。その後この二人の社長さんに、他の現代名士の書なるものを比較して見せながら話してみると、次第にそれがわかり、今日ではさすがの社長さん連中も、徳川公の書のよさをはっきりと認識