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Japanische Klassiker mit Furigana

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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ

魯山人書論

北大路 魯山人

Lesen Sie 魯山人書論 (かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.639 Zeichen · 175 Bildschirme

Aozora Bunko

大字の癖ありとも放埒なる者の字は締まりがなく、体自ずから欠くるところがあって力とならない。同じ得意になって書かれてある字にも誤って慢心したる者の字と、いわゆる分を知り、足るを知るものの字は大なる相違があって、第一慢心者の字は慎みがない。偽れば偽りが出る。徳備われば徳出ずる。気取れば気取ったものが出る。真蹟を残すことは真に晴れがましい次第である。たしか先々月であったか、東京三越に現代高僧墨蹟展覧会なるものがあった。その墨蹟を見て、小生は覚えず現代に高僧なしと口走ったのである。かつて高僧の書というものを見た者は、何人もみないっせいに同感を叫ぶであろう。その墨蹟に表われたるものは、高僧はおろかなこと、実に不純僧に非ずんば無能僧である。辛うじて悪僧なきを得たことが、この会の生命とすればするのみであったといいたいくらいのものである。

強いて能ある者を求むれば、相国寺と金閣寺くらいのものである。これとても僧侶の余技嗜みとしては匠気がありすぎる。同じ学ぶなら下手を学べといいたくなる。同じ字を書くにしても、肉太渇筆などいう技法に囚われないで、また、そんな一種の型に興味を持たぬよう、当り前に普通な字、普通な書き方で誇張せざる自己を現わすべく嗜む気になってもらいたいものである。