Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ

魯山人書論

北大路 魯山人

Lesen Sie 魯山人書論 (かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.639 Zeichen · 175 Bildschirme

Aozora Bunko

例えば、三角とか四角とか円とかきまった形が如何にも整っている。それは練習の結果なのであります。形が整って、容貌風采がよくなると、人間の場合でも、一見買い被るように、その書もまた買い被り易いのであります。形が整っておって、それがよいということになるのでありましたら、手腕的練習さえすれば、特に不器用な人でない限りは書けるに決まっています。例えば床屋の小僧などが三年もすると、どんな頭の刈り方でも覚えてしまう。あるいは大工の小僧でも三年経つと板が相当に削れる。それと同じに字だって、三年もすれば一通り体裁よく書けるのは当り前のことであります。そんな訳で形が整うばかりが尊いのでありますならば、それは本当にやさしいことだと私は思うのです。ところが、ただ形ばかり風采容貌ばかりが整ったって、必ず人がみな賞讃してくれぬように、書風書体ばかりが体裁よくできたからといって、別に誇るに足らぬと思います。また、そういうことは古くからいわれておりまして、風貌の一見して醜い人でも、人間として、非常に尊ばれている人が昔から沢山ありますのは、みなさん、すでにご承知だろうと思います。