Japanische Klassiker mit Furigana
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かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ
魯山人書論
北大路 魯山人
Lesen Sie 魯山人書論 (かんしょうりょくなくしてしゅうじするなかれ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.639 Zeichen · 175 Bildschirme
線の太い細いではない。勢いが宜いとか筆の運びが速いとか、遅いとか、そういうようなことでもない。結局、自然に近いよい線が引けねばどうあっても悪いのであります。太くても、細くても、それはどちらでも宜い。例えば樹でも細いひょろひょろとした樹もありますが、そうかと思いますと、この庭にあります椎の木のように太い樹もあります。しかしながら、どちらも自然の線を引いております。細い樹は、その枝が矢張り自然の細い線を引いております。椎の木の根幹は、堂々と太い線を引いておる。それで結局細い線も、太い線も同じ線を引張っております。ちょっとも違わない。そこで大師の筆になる太い「いろは」を見ましても、貫之の細い仮名を見ましても、結局は樹木の太い、細いの如くに根本価値は同じことなんです。従って、それが両者ともに後世までどちらも宜いとされておる。ものの程度は、その人によっていろいろと論じられることもありますが、また好みによって分けられることもありますが、根本の是非だけは、ちゃんと決っている。
分り切ったような話でありますが、それが近頃一部の見方で行きますと、そう行かなくなってこうでなくちゃならぬということをいう者もあります。