Japanische Klassiker mit Furigana
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おりべというとうき
魯山人陶説
北大路 魯山人
Lesen Sie 魯山人陶説 (おりべというとうき) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.241 Zeichen · 127 Bildschirme
そこで自分の好む料理と調和をはかるには、その食器も自分でやる以外には方法のないことを知りまして、ついつい陶器を自分でやるようになったのであります。初めは絵付けだけを自分でやっておりましたが、どうも他人に作らした素地に、絵だけ描いて見ましても、肝心の土の仕事が心なしの職人の作であります以上、調和のとれるはずはありません。とうとうみずからの仕事、即ちロクロを廻し、絵を描き、釉を掛けるというふうに、全部を自分でやるようなことになったのであります。
普通、陶器をやる人は瀬戸物家に生まれた人であるとか、工芸学校出身者などが主でありまして、色々と当世風なものを表現されておりますが、私は自分の食道楽が因をなし、止むに止まれず、作陶に手を出したという始末で、そのためか、今以て食器以外のものは殆ど作る気になりません。売品として陶器を作る場合、床を飾る香炉などは上品なものであり、市価も高く売手に都合のよいものとされておりますが、私はそういうものには、一向興味が湧いて来ません。故に私は食器に一番熱意があり、興味も湧いてまいります。そんなわけで、私の作品は大抵、食物である限り、盛り方さえ上手であれば調和する自信があります。