Japanische Klassiker mit Furigana
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おりべというとうき
魯山人陶説
北大路 魯山人
Lesen Sie 魯山人陶説 (おりべというとうき) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 62.241 Zeichen · 127 Bildschirme
百姓はともかく大喜びでいるそうな。
脇本君は古唐津は野蛮だから嫌いだと大胆に発表されている。唐津は野蛮だには恐れ入ってなにも言えないが、次に脇本君は自分は綺麗なものが好きだと言っておられる。つまり脇本君の眼には唐津が綺麗でないのだ。野蛮に見えるのだ。甚だ引例が失礼に当るかも知れないが、人絹を喜ぶ丹波の百姓に近い。そのくせ唐津の絵は好きであるらしい。唐津の高台の作行も好きであるらしい。唐津の高台の作行も好きらしい……と言うのは、先年、僕が旧蔵であった唐津を入手されて、たしかアサヒグラフかなにかの写真説明の中で激賞されたことがある。
話は変るが西洋人相手の美術店には古唐津や古伊賀の類は置いてない。三越に憧れる婦人にも唐津の美は認められない。今の美術家の多くも唐津を強いて求めない。学校の陶器の先生も五条坂の陶人の大部分も唐津の美には縁が遠いようだ。野蛮だと言う言わないは別として、脇本党は決して少なくない。それかあらぬか、これを愛する者、喜ぶ者はひとかどの骨董卒業生か、茶道から覚え入った愛陶家か、稀に天才的に審美眼を具えたものたちと言えよう。それはともかく、人事は別として、僕の如きは数ある陶器中もし唐津の美を除くとしたら、愛陶熱がぐんと下ってしまうかも知れない。