Japanische Klassiker mit Furigana
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はとつかい
鳩つかひ
大倉 燁子
Lesen Sie 鳩つかひ (はとつかい) von 大倉 燁子 (おおくらてるこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.680 Zeichen · 30 Bildschirme
赤星にじっと見られて、彼女は心持ち顔を赤くしながら、微笑してつつましく控えていた。
立松は、鳥籠及び白絹の小袋、手紙を丹念調べていたが、
「これを持って来た者の人相その他は分りませんか?」
この間に、支配人が一膝乗り出した。
「御出発前の杉山さんには、毎日色々の贈物が届けられますんで、別に気にも留めず、ボーイが受取ったそうですが、眼の下に青い痣のある大きな顔の男だと申して居ります」
この時杉山は立松の方に向をかえて、
「いま、天華堂さんから鳩に就いての恐しい話を聞かされたところですが――、一体事実なんですか?」
表面平気を粧いながらも、内心の尠からざる不安は、その面持でハッキリ見てとれる。
立松は眉を顰めながら首肯いて、
「困った事ながら事実です――一ヶ月ほど前有名な実業家富田氏が、高価なダイヤを求めた数日後、同様の方法で脅迫されました。氏は警察の保護を受けてその要求に応じなかった処、無惨にも何者かに殺害されました。
続いて同じ手段でまた一人、そして第三番目が、百万長者宝田銀造さんの夫人です。この人は先方の要求通り、鳩にダイヤを附けて放したため、未だに無事です。