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Japanische Klassiker mit Furigana

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めいせつじじょでん

鳴雪自叙伝

内藤 鳴雪

Lesen Sie 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) von 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 192.693 Zeichen · 377 Bildschirme

Aozora Bunko

がやって来て、わざと客を罵りながら食い物を売る。私は餅などを買ってもらった。下り船は左右の舟ばたで船頭が竿をさす。時々岸辺の葦に船が触れてサラサラと淋しい音がした。雨が来ると苫をふいた。夜船のことだから船中に小田原提灯をともした。その提灯は江戸から携えてきたもので、私どもの旅行には必ずこれを駕籠の先棒へともしたものである。

一晩船中でおくるのであるから、小便をせねばならぬ。男は船ばたでやるが、女はそれをしかねるので便器を携えて乗ったものであるが、一行の老婆二人も継母も、それには及ばぬといって乗ったが、時を経ると催して来て堪えられなくなった。祖母がまず思い切って船ばたでやった。船頭がそばから『お婆さんあぶない』と声をかけたので、皆が笑った。夜中になって継母もやったようである。私はそのうち眠ったが、目が醒めると、まだうす暗い頃、大阪の八軒家に着いていた。

大阪には藩の屋敷が中ノ島の淀屋橋の傍にあるので、一行はそこへ行った。既に知らせてあるから、長屋ながら一つの小屋を借りてそこに落着いて、いよいよ藩へ下る船の準備をしてもらった。それまでは少し間があるので、天満の天神など近所の名所を見物に出掛けた。