Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おうがいのおもいで

鴎外の思い出

小金井 喜美子

Lesen Sie 鴎外の思い出 (おうがいのおもいで) von 小金井 喜美子 (こがねいきみこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 127.675 Zeichen · 254 Bildschirme

Aozora Bunko

そのために硬く粘り気のある黄楊を用いるようになりましたが、産地によって硬軟の差があるようにも聞きました。また桜、黒檀、黒柿なども用いられ、胡桃なども多く使われます。これは種彫といわれます。

象牙は黄楊と共に、根附にはよく使われるので、支那、朝鮮からの輸入でしょう。琴柱にも使われましたが、三絃の盛んな頃はそれに使う撥の需要が夥しいのでしたから、撥落が根附の材料に多く使われたのですが、低級の人が用いるので、名のある人たちが、皆良質の品を厳選したのは無論のことでしょう。いつどこで求めたのか、その三角落しの根附が一つありました。大分古びています。ならず者ででもありましょうか、裾を帯に高々と挟んで、足を二本ずっと出しています。頭は月代が広く、あお向いた頸元に小さな髷が捩れて附いていて、顔は口を開いてにこやかなのは、微酔加減で小唄でもうたっているのかと思われました。身を斜に片方の肩を少しあげているのが、三角をよく利用したものと思います。これも面白いと申しました。その象牙は大分黄ばんでいましたが、産地によるのか、採集時によるのでしょう。

同じ象牙彫でも、山水の形を細かに彫って、立木があり家があり、よくもこんなにと思うようなのもあります。