Japanische Klassiker mit Furigana
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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
Lesen Sie 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) von 服部 之総 (はっとりしそう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.901 Zeichen · 247 Bildschirme
ところで、船隊のマヌーヴァーによる条約勅許以下の諸要求は文久四年春以来の朝幕一和に一時暗影を投じたが、まもなく恢復して条約は勅許され、兵庫開港問題だけが勅許を見ないで小波紋を残したが、ともかくこの年をもって国内勢力のあらゆる指導部から、「攘夷」は事実上消滅したのである。
攘夷揚棄とともに再組織された藩士討幕派は、はじめてここに建設者としての資格を獲得した。彼ら討幕派指導部は藩士から出てもはやたんなる藩士ではなかった。もとより彼らは国内ブルジョアジーでもなく、また国外ブルジョアジーことに英国のエージェントでもなく、ひたすらなる勤王の同志であった。しかしながら、彼らのスローガン「尊王攘夷」に鋭く内包された矛盾がいまや揚棄された以上、彼らの勤王行動は封建的分権主義を打倒して、資本主義新日本のための不可欠な前提たる国民的統一国家の建設に向って軌道づけられたのである。
一八六〇―七〇年の時期はあたかも自由競争の最高発展段階に相当した。その資本主義史において当時他国に二十年を先んじていた英国といえども、帝国主義の段階にはまだ入っておらず、一八四〇―六〇年の英国自由主義黄金時代――そのブルジョア政治家が植民政策の敵として立ち植民地の解放をさえ主張した時代をうけており、それにつぐ植民地大奪取戦時代を世界はまだ経験して