Japanische Klassiker mit Furigana
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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
Lesen Sie 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) von 服部 之総 (はっとりしそう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.901 Zeichen · 247 Bildschirme
「遺憾千万であったが、余はフェロンに告ぐるに、既に予定の時間を超過すること十二時間に及ぶから、これ以上滞在するにおいては、余は一行の生命を保し難き旨をもってした。けだし、潮が干き終らない前に帰船するためには、即座に出発して漸く間に会うくらいであったから」。生命あっての物種というどたん場に遭遇しては、遺骨強盗もへちまもあったものではなかった。実際、早々に引揚げてグレタ号へたどり着いた時は、もう潮は干きはじめたところで、もう四、五時間も遅れたら立派にエンコして、つぎの大潮まで一カ月は身動きがとれなかったのだ。
オッペルトの『紀行』は、つとめて一行と朝鮮民衆との間柄が平和的であった点を弁そしている。彼には、こうした弁そのための理論上の根拠があった。曰く大院君の虐政は一般民衆の怨嗟の的になっている――そこで、たとえば失敗したグレタ号が大いそぎで川を下る途中でも、「人々はひどく友誼的だった。上陸して休んでゆけと、たびたび誘われたが、この際そうするわけにもゆきかねた。段々我々の目的がわかって、憎むべき摂政その人に対する行為である点が明かになると、いたる所で人々はあからさまに、我々の失敗を悲しんでさえくれた。