Japanische Klassiker mit Furigana
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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
Lesen Sie 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) von 服部 之総 (はっとりしそう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 121.901 Zeichen · 247 Bildschirme
そうせぬことにはバス道路はその村に打通できないわけである、等々。
ここはその下まわっている炭山地帯だ。茶志内炭山で得られた共産党の票は、総選挙ではわからぬが直後の市会議員補充選挙でみると、全山家族とも千五百のうち七百だったという。だが富田君がいうこのたびのストの政治意識とは、この数字ではかれるものとはもひとつべつの、あるいはまえの、もっと単的なものであるらしい。破防法通過はスト権はくだつの第一歩であるということを、りくつぬきに了知した炭坑夫の本能――そのようなカンのめざめなのだ。私は科学者だから神秘は知らない。そのようなカンや本能とは、三代にわたる家の歴史の身のおぼえのことなのだ。貧農から坑夫へ――。
茶志内の坑夫集会所で私がえらんだ演題は、このたび他のどこでえらんだものよりも高度な主題のものであった。「民族文化と労働者階級」。仮りにこの主題を、私が所属する歴史学研究会の春の大会にかけてみたとするとき、どんな討論が渦まくかは見ものであるにちがいない。私は同行の会員鳥山成人君を証人としていうが、茶志内三十人の坑夫諸君は、この主題に食いいって、私を迷わせることがなかった。