Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lee あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.520 caracteres · 475 pantallas

Aozora Bunko

それだけで可哀そうな二人の仲間は、他愛なくこの世から暇を取った。

そんな業をした相手であった。

だから五人の野武士から見ると、頼春という人間が、殺気に充ちた凄い恐ろしい、殺人鬼に見えてならないのであり、そうして彼がさも愉快そうに、こだわらずに云う云い方が、皮肉に聞こえてならないのであった。

五人の武士は息を呑み、体をかたくして黙っていた。

「よいことずくめのそういう所へ、さてうかうか行ったとする、行ってみるとこれはこれは、よい条件というやつ引っ込んでしまい、新規に悪い条件が、続々と出て来て充たしてしまう。――というのが浮世の常で。……ということであってみれば、行こうという意志の方が間違っていて、この動かない足の方が、ほんとうであるかもしれませぬのう」

ここでまた頼春は愉快そうに笑った。

「いや」

「違います」

「そんなことはござらぬ!」

と、野武士たちは口々に弁解し出した。

「迂散に思われるはごもっともでござるが、われらがご案内いたそうとするは、われらのお頭の館でござってな……」

「ナーニ山寨でござろうよ!」

「…………」

しかしもう一人の武士がつづけた。

「そのわれらのお頭というは……」