Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Lee あさひの鎧 (あさひのよろい) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 239.520 caracteres · 475 pantallas

Aozora Bunko

「そんなしおらしいお姫様でもないに」

「あたしゃアしおらしいお姫様さ。お姫様は長虫がお嫌いだよ」

「ふふん」

とまたも鬼火の姥は、鼻で笑ったばかりであった。

二人はしばらく黙っていた。

「何んと思って鬼火の姥には、こんな森の中へ入り込んだやら」

――ややあって桂子は皮肉に云った。

「何かと思って飛天夜叉殿には、こんな森の中へ入り込んだのやら」

鬼火の姥も皮肉に云った。

「無礼講のご様子遠見に来たのさ」

「わたしゃアとげられない謀反たくんで、あがき廻る馬鹿な人間どもの姿を、嘲笑ってやろうと入り込んだのさ」

「さあとげられるかとげられないか、お前さんなんかにわかるものか」

「鬼火の姥は見透しじゃよ」

「せいぜいのところ一、二年の先が」

「お前さんなんかには明日のことさえ、てんから見透しつくまいに」

「勝負はどっちが勝つかねえ」

「とにかくわたしゃアこう云っておくよ。武家方のご運強いとねえ」

「せいぜいそれも数年のうちさ」

「今度の企て破れるよ」

「…………」

「裏切り者があらわれてねえ」

「…………」

「妻子には心ひかれるものさ」

「…………」

「この眼力狂わないよ」

「…………」

「…………」