Clásicos japoneses con furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lee おばけの正体 (おばけのしょうたい) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 74.925 caracteres · 145 pantallas
第一八項 不知火の探検
古人は深くその原因を正さずして、不知火と語り伝え、かつ、史にも記せしならんと説明している。
この説明いまだ全く信許し難いけれども、わが国にて古来、海上に竜灯が上がるといい伝うる中には、このように漁火を誤り認めたるもあるであろう。
第一八項 不知火の探検
先年、筑後の柳河にて、ある小学校長より聞いた話がある。その校長が不知火を探検せんとて、火の出ずる季節に漁舟を雇い、夕刻より海上へこぎ出だしたれど、なかなか火が見えぬ。せっかく探検に出てなにも得るところなしに帰るは残念と思い、海上数里の先に舟を漂わせて四方を見渡すうちに、はるかに火の出ずるを認め、しばらくの間にだんだんとその数が多くなってきた。これこそ不知火に相違ないと思い、その方へ船を進めよと命ずれども、船頭恐れている気色であるから、いろいろ説諭して近づかせたるに、その火が上がったり下がったり動きつつあるほかに、黒き形のものが点々その火の間に見えている。そこで、探検者もなんとなく薄気味悪く感じたれども、大いに勇気を鼓してその方に向かううちに人の話し声が聞こえ、その黒き色は全く人であることが分かり、現場に入ってたずねてみれば、この海中に浅き所ありて、引き潮のときに犬井道の村より多数の漁人、男女ともここに来たりて海蕈を採拾するのであった(海蕈は海草の一種にして