Clásicos japoneses con furigana
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おばけのしょうたい
おばけの正体
井上 円了
Lee おばけの正体 (おばけのしょうたい) de 井上 円了 (いのうええんりょう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 74.925 caracteres · 145 pantallas
第二三項 書生、幽霊に悩まさる
やがて学友は、主の浮き上がっているそばに進んで、その頭のようなものを力限り引き上げた。こはいかに、大なる瓢箪であった。中には大きい鰌五、六匹入りて口をふさいであるために、あたかも生きているように動くのである。川上の村落で子供らの玩具とせし物が流れてこの淵にとどまりしことと分かり、村人らもはじめて迷信を知り、大いに喜んで主退治の労を感謝した。
世間の人は全く探検せずに、はじめより妖怪の所為と断定するために、化け物談が多くなるのである。
第二三項 書生、幽霊に悩まさる
函館発行の『北海新聞』に、およそ十年前、幽霊に関する滑稽談が載せてあった。それは一書生の幽霊に悩まされたる談である。
一書生、東都に留学中、郷里にて未来の妻君と定めたる一少女の訃音に接せり。時たまたま転居して、別に新たなる下宿屋に行けり。その翌朝、机上に女の髪の毛一筋落ち散りてありたれば、その端をつまみて戸外にすてたり。けれども、その明くる朝も明くる朝も、必ず一筋の女の髪の毛、あるいは机上に、あるいは書函の上に、またあるいは障子や唐紙に、いつもこれを発見するより神経を起こして、必ずかの少女が毎夜来たって残しゆくものに相違なしと青くなって、別懇にしている友人をとまりに来てもらいたれど、毎朝、髪の毛の机や障子、唐紙になしというなし。