Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.861 caracteres · 480 pantallas

Aozora Bunko

二

伊賀の暴れん坊の一団は。

見事な廊下で、男の手だけで煮炊きをするやら、洗濯をして松の木にほすやら……当家の主人は、こっち側とばかり、梃子でも動かぬ気組み。

「どうにかせねばなりませぬ。いかがいたしたものでござりましょう」

これが毎日続いてきたんですから、丹波も悲鳴をあげて、これが口癖になるわけ。

「萩乃様は泣いてばかり――」

いいかけた丹波の言葉を、お蓮様は横から奪って、

「うるさいねえ。あたしだって、泣きたくなるよ」

と、どうやら急に、色っぽい口調……丹波が闇を透してのぞくと、お蓮様は顔をしかめて、切り髪の根に櫛を入れて、きゅっと掻いている。

二

「おい、天野、魚を縦に切るやつがあるか。骨などあってもかまわんから、こう横にぶった切って、たたきこんでしまえ。おうい、瀬川! 貴様、大根を買いに行くと言って、これは牛蒡ではないか」

「豆腐はどうした、豆腐は?」

「飯の係は、斎田氏ではないか。こげ臭いが、斎田はどこへいった」

「斎田か。きゃつはいま、庭へ出て、燈籠を相手にお面、お小手とやりおったぞ」

奥座敷の次の間から、廊下一面に、にわかに買いこんできた水桶、七輪、皿、小鉢……炊事道具をいっさいぶちまけて、泉水の水で米をとぐ。