Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.861 caracteres · 480 pantallas
四
戸口のところで、長屋の人達と別れた泰軒は、しずかに作爺さんの家へあがった。壁は落ち、障子はやぶれて、見るかげもない部屋に、作爺さんこと作阿弥は、垢じみた夜着をきて寝ている。
病気なんです――もうずいぶん長い間。
「御気分はどうじゃな、作阿弥どの」
そういって泰軒は、まくらもとにすわった。そして、いま買ってきた何やら木の実のようなものを薬研に入れて、ゴリゴリていねいにくだきはじめました。
お美夜ちゃんはそのそばに、しょんぼりすわっています。
四
どこが悪いというのでもない。
いわば、老病というのでしょうか。それとも、からだの節々がいたみ、だんだん四肢のうごきに不自由を感ずるところを見ると、今でいうリウマチとでもいうのかもしれない。
作爺さんはもうこれで二、三ヶ月も、枕から頭があがらないのです。
羅宇直しの稼業に出られないのは、むろんのこと……なによりすきな、というよりも、イヤ、それはもう第一の本能といっていいほど、閑さえあれば手にせずにはいられない馬の彫刻にも、モウ長いこと鑿をとりません。
作爺さん、それがさびしいらしい。たまらなくつらいらしい……。