Clásicos japoneses con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.861 caracteres · 480 pantallas
お釈迦様でも
一
背を高く丸く持ちあげては、長く伸びて、伸びたり縮んだりしながら、思い思いの方角に這ってゆく尺取り虫……。
西洋の言葉に、「牡蠣のように音楽を解しない」というのがあります。また蓄音機のマークに、犬が主人の声に聞き惚れているのがある。マーク・トウェインか誰かの作品にも、海老が音楽に乗ってうごき出すのがあったように記憶しております。
とにかく、動物は音楽を解するかどうか――こいつはちょっとわからないし、また、尺取り虫に音楽の理解力があろうとは思われないが……いま見ていると、この虫ども、一心不乱のお藤姐御の三味に合わせて、緩慢な踊りをおどっているように見えるので。
じつに、世にも奇態なことをするお藤――。
お釈迦様でも
一
この、なんの変哲もない古びた茶壺ひとつを、ああして大名の乗り物におさめて、行列のまん中へ入れて、おおぜいで護ってくるなんて、その好奇さ加減も、気が知れねえ……と、打てばひびくというところから、鼓の名ある駒形の兄い与吉、ひとり物思いにふけりながら、ブラリ、ブラリやってくる。
その御大層もない茶壺を、あの品川へ着いた夜の酒宴に、三島から狙ってきたこのおいらに、見ごとに盗みだされるたア、強いだけで能のねえ田舎ざむれえ、よくもああ木偶の坊が揃ったもんだと、与吉は、大得意だ。