Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

いえ

家

島崎 藤村

Lee 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.411 caracteres · 285 pantallas

Aozora Bunko

自分で高く買被ってるようなところは有るナ」

兄は弟の顔をよく見た。

「女の方の病気さえなければ、橋本父子に言うことは無い――それがあの人達の根本の思想です。だから、ああして女の関係ばかり苦にしてる。まだ他に心配して可いことが有りゃしませんか。達雄さんが女に弱くて、それで家を捨てるように成った――そう一途にあの人達は思い込んで了うから困る」

兄は、弟が来て、一体誰に意見を始めたのか、という眼付をした。

「しかし」と三吉はすこし萎れて、「正太さんも、仕事をするという質の人では無いかも知れませんナ」

「彼が相場で儲けたら、俺は御目に懸りたいよ」

「ホラ、去年の夏、近松の研究が有りましたあネ。丁度盆の芝居でしたサ。あの時は、正太さんも行き、俊も延も行きました。博多小女郎浪枕。私はあの芝居を見物して帰って来て、復た浄瑠璃本を開けて見ました。宗七という男が出て来ます。優美慇懃なあの時代の浪華趣味を解するような人なんです。それでいて、猛烈な感情家でサ。長崎までも行って商売をしようという冒険な気風を帯びた男でサ。物に溺れるなんてことも、極端まで行くんでしょう……何処かこう正太さんは宗七に似たような人です。