Clásicos japoneses con furigana
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ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
Lee 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 135.005 caracteres · 262 pantallas
それから今一つは餅のうまさ、及びその形と色艶のよいことで、これもまた横杵と大臼が使用せられる時になって、始めて今までの水に浸した米の粉の粢に、代ることが出来たものである。
他にもまだこういう隠れた力は幾つかあろうと思う。単に春秋二季の初めの、自然の変り目が著しかったという以上に、新しい文化の我々の感覚を動かすものが、偶然にも盆と正月との行事に集注していたのである。人が一年中の祝い休みの日を節約して、なるべく多くの時間を生産に向けようとする傾きが始まると、祭礼の大きくなりかつ数少なくなると同様に、この二季の儀式だけが盛んになって、他の月々の節日は少しずつ衰えて行かねばならなかったのである。
田園の風物を咏歎しようとする事業と、生活様式の由来変遷を究めたいという学問とは、手を繋いで行くことが幾分かむつかしくなるかも知れない。我々も近世のお正月と盆とを楽しみつつ、大きくなって来た者ではあるけれども、それを思い出しまたなつかしがっていただけでは、何故にこれがこのように強く忘れ難く、日本人の心を捉えているのかを説明することは出来ない。独り年中行事の問題のみと言わず、他の多くのいわゆる日本的なるものに就いても、当世がこれを好むと否とにかかわらず、今一つ背後の徐ろに消えて行こうとするもの、幸いにしてなお若干の痕跡を留め