Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

Lee 年中行事覚書 (ねんじゅうぎょうじおぼえがき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 135.005 caracteres · 262 pantallas

Aozora Bunko

仏教の影響

多分庚申の晩の夜明かしには、よくこういう話が出たので、これを足の下に踏み付けている神さまというのも、つまりはこの日の祭を慎しみ営むならば、そのお蔭によって村にいやな事が起らぬのだという意味を以て、信仰せられていたものなのであろう。

仏教の影響

我々の祖先が庚申の晩に祭っていた神様は、結局はもう不明になっているというより他はない。中国にも庚申の夜を守るという風習だけはあったが、それはただ警戒の夜というまでであった。睡れば三尸という虫が人間の身から抜け出して、天に昇って隠し事を密告するなどともいっていたが、我国ではそういう後ろ暗いことは言わなかった。我々の信仰は最も慎しみ深いもので、心と身を浄めて、穢れを去り悪念に遠ざかり、一夜を神の前に参籠することによって、団体共同の幸福が得られると思っていたことは、仏法の教えよりも、むしろ国固有の神道の方に近かった。それを村々の神職たちが指導しなかったのは、一つにはこの晩床の間に掛けて拝む掛軸が、路傍の庚申塔の彫刻と同様に、もう神道では説明し難いものになっていたからである。

全国到る処、どこでも庚申の日にこの祭をする風習が行き渡ると、神の絵像を木版に刷って、表装までして売るようになったのも自然なことで、これにもわずかずつのちがいはあるようだが、大体にこれを作らせた人は僧侶