Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
「そうだったのか」
「なんでも、お互いが開封東京にいた頃からの古馴染みですとさ。そいつを知ってたら、おかしらもね」
「遅かった。いやしかし、それなら知事さんもかえって小屋側の者をなだめて、事を内輪におさめてくれるだろう」
「さ、どうでしょう。ゆうべも晩く官邸の裏門をくぐって、白秀英と親父の白玉喬が、何やら訴えていましたし、今朝の知事の様子ッ振りじゃあ、どうやら女に泣きつかれたあんばいで、凄いけんまくでござんしたからね。……あ。いけねえ、白玉喬が来やがった」
太夫元の白玉喬は、繃帯した片腕を首に吊り、足も少しビッコを曳いて、木戸口へかかって来たが、ふと幟竿の下の雷横を見るや、
「ふ、ふん。そこにいたのか。どうしたい、ゆうべの元気は。……ざまア見やがれ」
と、青啖を吐きかけて、小屋の内へ入ってしまった。――と、まもなく、やぐらの太鼓がしばらく鳴った。今夜も開場いたしますの町触れだろう。小屋者総出で木戸前の打水や清掃がはじめられる。わざと箒のさきで雷横へ砂をぶッかけたり水を浴びせてた奴もある。だが雷横は一切に耐え、唇を噛んでうなだれたままでいた。
いつか夕風がそよめいている。