Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
「おかげさまで、てまえもすっかりいい顔になり、お大尽もまた、えらいおよろこびでしてね、へえ、都一の李師々大夫にも会えて東京へ来た効いもあったと、たいそうなご満足。ですが、ゆうべは、つい、おっかさんにお礼もせずに戻ったし、いずれ郷里からも何か珍しい物を送らせるが、これはほんの寸志、よろしくと、おことづけを頼まれてまいりました」
お内緒へと、こがねで二百両。楼中へと、べつに五十両、帛紗にのせてそれへおいた。
「あら、これを」
「どうか、お納めなすって」
「まあ、お義理がたいお大尽さま。いまはどちらにいるのだえ」
「河岸を代えて、廓の入口のお茶屋に休んでいらっしゃいます」
「なにサ、まあ水臭い。そこまでお出ででいながら、顔も見せてくださらないなんて。張二さん、はやくお連れしておいでよ」
「だって、いいんでしょうか」
「上元のおまつりだもの。大夫もこん夜はつまらないお客は断わって、あとであたしと飲もうと言っていたところなんだよ」
燕青は、しめたとばかり、飛んで帰って宋江に首尾を話す。もちろん、初めから宋江のさしずであったのはいうをまつまい。
この夜、宋江は、例の柴進と戴宗のほかに、もひとり厄介者を連れていた。