Clásicos japoneses con furigana
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しん・すいこでん
新・水滸伝
吉川 英治
Lee 新・水滸伝 (しん・すいこでん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 684.899 caracteres · 1374 pantallas
そして側には一張りの弓を立て、腰には両刃三尖の八環刀を佩いて、久しぶりな闘争の発汗に会ったためか酒の色か、いかにも快げな眉宇に見える。
「よし。とにかく二人を曳ッ張ってこい。たぶん偽者だろうが、どんな嘘をいうか、聞いてみるのも一興だ。もっと篝火を明るくして、おれの前に引きすえろ」
朱武、楊春の二名をまだ見ぬうちから、彼は充分に疑っていた。もし本ものだったら、これ幸い、三頭目を一ト束ねに首斬って、さらにもう一杯の酒のさかなにするつもりだった。
しかるに彼は、やがて朱武と楊春がこもごも述べたてるのを聞くうち、次第に酒の面をさまし、果ては、涙すらこぼすのだった。――朱武はひとしお言葉に憐れをこめて。
「どうぞ、われわれ両名も、兄貴の陳達とともに縄目として、県城の役署へつき出してください。聞くならく三名の首には、三千貫の賞がある由。その金をば近郷の窮民へお頒ちくださればなおのこと本望です。……もともと、陳、楊、朱のわれら三名は、賊となるとも義賊たらんと誓い、死ぬ時も一つにと、血をすすって義兄弟の約束をした仲でした。いま兄貴の陳達が捕われた以上は、あとの両名も生きてはいられませぬ。