Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

くわのきものがたり

桑の木物語

山本 周五郎

Lee 桑の木物語 (くわのきものがたり) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 39.815 caracteres · 79 pantallas

Aozora Bunko

おみつはくやしそうに唇を噛む。

「おう待ってました、松吉にそいって呉れ、門限があるんだから早いとこ頼むってな」

「云うわよ、なんでもありゃしないわ、そう云えばいいんでしょ」

「云えばいいのさ、さっさと頼むぜ」

「わかったわよ、どうせいいわよ、きれいな顔をしてたって蔭じゃあそんなことをしているんだから、家じゃあ母ちゃんもあたしも待ってたんじゃないの、今日は家で悠くりして頂こうって、大騒ぎでいろいろ下拵えをして、芸人は誰と誰を呼ぼうかって、お父つぁんもいっしょに相談して、もういらっしゃるかしらってみんなで待ってたんじゃないの、それなのに」

「なんだ、泣くのか、こいつあ驚きだ」

おみつは泣きだし、正篤はにやにや笑っている。悠二郎は途方にくれ、いまさら云いなだめるわけにもいかず、さりとてそのまま立てもせず、ごまかそうとして、てれて、うろうろして、ついにはおつねの助けを求める。

「どうしてそうなんだろう、顔を見るとすぐ喧嘩なんだから、――おまえが悪いんだよ、なんだねばかばかしい、自分でへんなこと云いだしたんじゃないの、だから悠さんにからかわれたんじゃないか、嘘だよあんなこと、からかわれてるんじゃないか、ばかだねこのひとは」