Clásicos japoneses con furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Lee 次郎物語 (じろうものがたり) de 下村 湖人 (しもむらこじん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 178.724 caracteres · 355 pantallas
君のことだから、ひとりで帰っても大丈夫だとは思うが、きょうはやはりお父さんといっしょに帰ってもらうことにしよう。お父さんは、実は、もうさっきから、学校にお見えになっているんだ。」
次郎は、さすがにはっとしたように顔をあげて、室を出て行く黒田先生のあとを見おくった。
そのころ、俊亮は校長室で、校長、西山教頭、曾根少佐の三人を相手に対談していたのだった。
彼は、けさ、次郎がうちを出ると間もなく、学校からの呼出状をうけとって出て来たのであるが、先ず黒田先生から懇談的に、つづいて校長室で校長自身から極めて用心ぶかく、次郎の諭旨退学の理由を説明されたのである。校長室には西山教頭も立ち会っていた。俊亮は、黒田先生とはわだかまりなく話が出来たが、校長からの説明の時には一言も口をきかず、ただ微笑しているだけだった。そして説明をきき終っても納得したのか、しないのか、一向要領を得ないような顔をして、かなり永いことだまっていた。校長は、それがよほど心配だったらしく、「これは全職員にはかりまして、一人の異議もなく決定いたしましたことで。」とか、「何分多数の生徒をお預りいたしています関係上、心ならずもこういうことになりました次第で。