Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

Lee 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) de 須川 邦彦 (すがわくにひこ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 100.616 caracteres · 201 pantallas

Aozora Bunko

「鉄船、鋼船の底にぬるペンキでも、かんぜんに、海藻や貝を、ふせぐことはできない。まして木にぬったり、しみこませたりして、かんぜんに虫や海藻などをふせぐペンキや薬は、まだ世界に発明されていない。どうだ、勉強して発明してみないか」

「はあ――やります」

会員の川口は、

「ほかに、木船の底をつつむものはありませんか」

「木の板でつつむこともある。つまり、二重張りの板底にするのだ。こうすると、外がわの板は虫が食うが、内がわの板までは食わない。しかし、ときどき、外がわの板をはりかえなければならない」

つぎには、漁業長が、船食虫の話をした。

「船食虫と一口にいうが、種類は多い。だいたい三つにわけて話をしよう。

まず、海のなかの木材や、木の船底を、やたらに食ってあなをあける。キクイムシ。これは、長さ三、四ミりぐらいで、ワラジムシのような形をしている。

つぎにもう一つ、おなじような形で、少し大きい、キクイモドキは、長さ六ミりぐらい。二つともそれぞれ種類が多く、寒い海、暑い海、世界中の海にいて、木や板にむらがって、あなをあけて住みこみ、かたい木を、まるで海綿のようにしてしまう。