Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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むじんとうにいきるじゅうろくにん

無人島に生きる十六人

須川 邦彦

Lee 無人島に生きる十六人 (むじんとうにいきるじゅうろくにん) de 須川 邦彦 (すがわくにひこ) en japonés con furigana. JLPT N3. Toca una palabra para ver el significado.

N3 · intermedio · kanji y kana modernos · 100.616 caracteres · 201 pantallas

Aozora Bunko

塩をつくる

それで、大西洋の魚が、太平洋へきたりするのだ。

大昔、西洋人は、

『フジツボは、船の進行をとめるまものだ』

といった。それは、船長もいわれたように、この貝がたくさん船底につくと、船の速力が出なくなるからだ」

天幕の中で、流木の丸太に腰かけて、ねっしんに話をきくはだかの生徒。空箱の椅子に腰をおろして教えるはだかの先生。机も、黒板も、紙も鉛筆も、なんにもない無人島教室に、こうした学科が進んでいった。

塩をつくる

食物に味をつけたり、魚をたくわえたりするのに、塩がほしかった。料理当番も、たべる方も、

「魚の塩焼ができたらなあ――」

と思うのであった。

これは、できないことではない。

「塩をこしらえよう」

「では、どうしてつくるか」

みんなのちえをあつめてみた。

まず、天日製塩法がある。これは、太陽のてりつける砂浜に、海水をまき、水分を蒸発させて、塩をとるのであるが、島の砂は、白珊瑚のくだけたものであるから、まっ白である。これに反射する日光は、目をぐらつかせるほどであるが、日中、はだしで砂の上を歩いても、足のうらが熱くない。白い色は、熱をすいとらないからだ。この砂の上に海水をまいて、天日でかわかしても、とても塩はとれまい。