Clásicos japoneses con furigana
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まきのとみたろうじじょでん
牧野富太郎自叙伝
牧野 富太郎
Lee 牧野富太郎自叙伝 (まきのとみたろうじじょでん) de 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 94.045 caracteres · 185 pantallas
事は誰も異存はないでしょう。どんな仕事をするにしても健康でなければダメで、時々病褥に臥したり薬餌に親しんだりするようでは如何に大志を抱いていても決してこれを実行に移す事は出来ません。
さて私の健康は何より得たかといいますと、私は前にいった様に、幼い時から生来草木が好きであったため、早くから山にも行き野にも行き、その後長い年月を経た今日に至るまでどの位歩いたか分りません。それで運動が足ったのです。その間絶えず楽しい草木に向かい、心神を楽しめ慰めつつ自然に運動が足ったわけです。その結果遂に無上の健康を贏ち得たのです。
私の両親は私の極幼い時に共に若くて世を去りまして、私は両親の顔も両親の慈愛も知りません。兄弟も無かったので私独りポッチであったのです。祖母が私を育てましたが幼い時は大変に体が弱かったそうです。胸骨が出ているといって心配してくれた事をウロ覚えに覚えています。クサギの虫、また赤蛙を肝の薬だといって食わされ、また時々痛いお灸をすえられました。私が酒屋の跡襲ぎ息子、それはたった一人生まれた相続者であったため、とても大事にして育ててくれたらしいのです。