Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Lee 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) de 田山 花袋 (たやまかたい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 156.097 caracteres · 312 pantallas
五十四
五十五
清三が火鉢のそばにいると、そばの小路に、わいしょわいしょという騒がしい懸け声がして、突然獅子がはいって来た。草鞋をはいた若者は、なんの会釈もなく、そのままずかずかと畳の上にあがって、
「やあ!」
と大きな獅子の口をあけて、そのまま勝手もとに出て行った。
母親は紙に包んだおひねりを獅子の口に入れた。一人息子のために、悪魔を払いたまえ! と心に念じながら……。
五十四
母親は二階の床の間に、燃ゆるような撫子と薄紫のあざみとまっ白なおかとらのおと黄いろいこがねおぐるまとを交ぜて生けた。時には窓のところにじっと立って、夕暮れの雲の色を見ていることもあった。そのやせた後ろ姿を清三は悲しいようなさびしいような心地でじっと見守った。
父親は二階の格子を取りはずしてくれた。光線は流るるように一室にみなぎりわたった。窓の下には足長蜂が巣を醸してブンブン飛んでいた。大家の庭樹のかげには一本の若竹が伸びて、それに朝風夕風がたおやかに当たって通った。
五十五
五月六日には体量十二貫五百目、このごろ郵便局でかかってみると、単衣のままで十貫六百目、荻生さんは十三貫三百目。
ある日、田原ひで子が学校に来て手紙を小使に頼んでおいて行った。