Clásicos japoneses con furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Lee こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 142.761 caracteres · 278 pantallas
五、寺と椿の花
それにはかならずひょうげ役というのが脇にいて、色々おかしいことをいって、その芸をしくじらせようとしたものであったが、それがこういう女の子の歌にも、伝わっていたものと思われる。とにかくに今ものこっている全国の手毬歌には、これと同じように「あれ見やれ」とか「向う通るは」とかいう文句をもってはじまり、毬の落ちてくるのを見つめている子の注意を、ほかへ向けさせるようにしたものが多いのである。もとはそういう歌をそばの子供たちがうたって、囃したりはぐらかそうとしたりしたらしいのだが、それにはまた、双六とか六枚屏風とかいうような、珍らしいものの名を出すのがおかしかったものと思われる。古いころの双六は今ある一枚刷りの道中双六などとはちがって、碁や将棋と同じような盤の上の競技であった。そうしてその遊びをすることを打つといっていた。打つという言葉があるので、大よそこの手毬歌のはじまった時代の、そう新らしいものでないことがわかって来るのである。
五、寺と椿の花
双六の遊びには、昔の人たちは女でもことのほか熱中したもので、絵にも文学にもそういうことはよく出ている。二度と打つまい鎌倉というのは、少しく意味がはっきりしないようだが、この歌は全部を二句ずつに切って、そのおわりの言葉をつぎの句の始めに、くり返すようにしているから、これもその