Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Lee 丹下左膳 (たんげさぜん) de 林 不忘 (はやしふぼう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.861 caracteres · 480 pantallas

Aozora Bunko

三

これでみると、莫大な柳生家の埋宝と壺との関連を知る者に、外部にはただひとり、この峰丹波があるのかも知れません。

とにかく……。

みずから世を捨て、世に棄てられて、呑気に暮らしているところへ思わぬことから、この変てこなうず巻きに引きずり込まれた丹下左膳、なにが何やら、まださっぱり見当がつかない。自分の立場もわからないし、無我夢中……したがって、この古ぼけた壺には何かしら大いに、曰くがあるに相違ないとは想像しているものの、サテなんのためにこうして皆が壺をつけ狙うのか、じぶんはなぜこの連中と渡り合わなければならない位置におかれたのか、叩ッ斬るにしても、その概念がハッキリしませんから、左膳独特のすごみというものが、まだちっとも出ないんです。

で、清水粂之助、風間兵太郎らチョイと左膳をなめてかかった。

三

壺の箱を抱えてうしろにまわったチョビ安を、左膳は背に庇って、左腕の剣をふりかぶっています。

風間兵太郎にしても、清水粂之助にしても、いま仲間のひとりを斬った左膳のうで前を見ているから、十二分にこころを配るべきはず。

だが、

相変わらずニヤニヤ笑っている左膳に、気をゆるして、いっせいに左右から斬りこんで行った。