Clásicos japoneses con furigana
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はんこう
反抗
豊島 与志雄
Lee 反抗 (はんこう) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 140.121 caracteres · 282 pantallas
無理に返事を引ったくろうって寸法さ。すると、お清の奴、さんざん焦らした揚句に、一時間も奥に引込んで、自分一人でかそれとも誰かの智恵をかりてか、そこの所は分らないがね、一世一代の名句をひねり出したのさ。句に曰く、
君ゆえに石のつぶてを心して、なしのつぶてとまいらせ候
そして署名を、賽の河原より、とね。」
どうだい、というような眼付で村田は周平の顔を窺った。
「字はまずいそうだが、句はたしかになってるだろう。それで竹内の奴、一度にぎゃふんさ。所が面白くしたもんだね。先生その句を大事にしまっておいて、酒に酔っ払うといつも、お清は君カフェーの紫式部だぜ、実は内密だが……といった調子で、それを披露して歩いたものだ。そうなると、自棄になってるのか、惚気てるのか、諦めをつけてるのか、それとも内々予防線を張ってるのか、訳が分らないやね。その頃僕達はよくあの家へ行ってたものなんだ。」
周平が黙ってるので、村田はまた云い続けた。
「然し考えてみりゃあつまらない話さ。面白くもない女を相手に、惚れたとか惚れないとか騒ぎ廻って、実はどうでも構わないのを、酒の勢で無理に自分を深みへ引きずり込むんだからね。