Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

やまのみりょく

山の魅力

木暮 理太郎

Lee 山の魅力 (やまのみりょく) de 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3956 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

二

この困難を排し、この危険を冒して、或時は恐怖の念と戦い之を克服しつつ、或時は驚異におどり立つ心に胸の高鳴りを感じつつ、自ら努力して撓まざる登高の歩みを続けなければならない、溌溂たる精神の向上と肉体の健闘とを強いられることも、登山の快味を高調する点に於て、亦山の持つ魅力の一に加えることを許さる可きであろうと思う。特別の場合はあるにしても、登山の最大の愉快は、首尾よく目的の登攀を完了して、山稜にもあれ山頂にもあれ、其処から四周の眺望を恣にする時にあるが、それはこの努力に対して山が与えてくれる貴い報酬である。

二

山は暑さ寒さの変化が激しい。日中でも陽がかげると急に寒くなる。まして夕方から朝にかけては、夏でも三月頃の気候に等しいので、薄霜の結ぶことさえある。殊に風雨氷雪の荒れ狂うに任せている高山の上では、木でも草でも平地のようにのんびりとは育たないで、皆曲りくねってひねこびているが、はち切れる程に力が溢れている。一目見た丈で平地とは全く異なった別世界に来たことが分る。それに平地では勿論低い山では到底見ることの出来ない幾多の特色がある。其中に二、三を言えば、残雪や岩石に綾なされた美しい草原を飾る艶麗なお花畑、過去の氷河の遺跡であるといわれている半円形の窪地(カール即ち圏谷)をぎっしりと埋めている万年雪の輝き、雲の