Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ひがんすぎまで
彼岸過迄
Lee 彼岸過迄 (ひがんすぎまで) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 195.333 caracteres · 385 pantallas
四
「おれが何で御前を悪む必要があるかね。子供の時からの関係でも知れているじゃないか。馬鹿を云いなさんな」
市蔵は叱られて激した様子もなくますます蒼い顔をして僕を見つめた。僕は燐火の前に坐っているような心持がした。
四
「おれは御前の叔父だよ。どこの国に甥を憎む叔父があるかい」
市蔵はこの言葉を聞くや否やたちまち薄い唇を反らして淋しく笑った。僕はその淋しみの裏に、奥深い軽侮の色を透し見た。自白するが、彼は理解の上において僕よりも優れた頭の所有者である。僕は百もそれを承知でいた。だから彼と接触するときには、彼から馬鹿にされるような愚をなるべく慎んで外に出さない用心を怠らなかった。けれども時々は、つい年長者の傲る心から、親しみの強い彼を眼下に見下して、浅薄と心付ながら、その場限りの無意味にもったいをつけた訓戒などを与える折も無いではなかった。賢こい彼は僕に恥を掻かせるために、自分の優越を利用するほど、品位を欠いた所作をあえてし得ないのではあるが、僕の方ではその都度彼に対するこっちの相場が下落して行くような屈辱を感ずるのが例であった。僕はすぐ自分の言葉を訂正しにかかった。